時節柄タクシーはまずいっすか？！

あれは会計士のピークシーズンが始まる前の穏やかな春のある日。

会計士協会からの郵便物に、とあるチラシが入っているのに目が留まっちゃいました。

 

経営管理大学院特別選抜学生募集のお知らせ

会計士とか、税理士とか、証券アナリストとか、アクチュアリーとか、特定の資格を持っていれば、TOEICの成績と面接だけという推薦入学でありました。

今まで目指してきた海外で働きたいという夢を実現させた後、どのように自分を

ステップアップすればいいか考えあぐねていた私は、MBAでもとってみるか！という純粋な向学心というよりはむしろ、色々な職種の人と講座を通じて

ふれあい、議論できればいいなと思ったのでした。

 

資格要件は公認会計士登録していることで問題ないでしょ。

TOEICもこの前受けたのが920あるからたぶん大丈夫！

 

…あとは面接かあ…

 

ということでやってまいりました！　

卒業した大学の近所の大学です。

母校は地下鉄の駅の真上でしたが、ここは最寄り駅からはちょっと歩かなければなりません。

 

くそ暑い7月の真昼間に歩けるかい

 

またしてもお金にモノ言わせて、京都駅からタクってしまった私でした。

 

午後1時からの面接に臨んだのは私を含めて4人。

一人ずつ呼ばれて面接官の待つ小部屋に案内されます。

私の順番は2番目。

 

まず簡単に自己紹介をして、志望動機を説明して、後は中国の話をしていたらハイ15分！

タイムアップ～であります。

 

ええ～？！　これで終わりっすか？

 

…書類選考時に勝負はあったんやな…

そんなことを考えながら部屋を出ると、1番目に面接を終えた人がまだそこにいてはりました。

 

もう帰ってもいいんですよね？

 

彼は単に私にそれだけを確認したかっただけのようです。

一緒に建物を出ながら、簡単にお互いに自己紹介。

 

公認会計士の青沢東です。

あ、私は金融庁のものです。

 

え～？！　監査法人に検査にきはるあの金融庁の人ですか？

…親の敵にあった様な感じがするのは私が会計士だからでしょうかね？

まあ、ここでお会いしたのも何かの縁。帰りはご一緒しましょうか？

 

タクシー乗る気満々で校門を出ようとしたその時！！

 

あ、タクシー！今世間で騒がれてますから、ちょっと乗りにくいんですよねえ。

そう！ちょうどタクシー接待が世間で騒がれていたときでしたから、金融庁のお方はオフで自腹であってもタクシーには近づきたくないのかもしれませんね。

でも、私は電車の駅まで歩くなんていう奇特なまねはできないし…。

仕方なく、バスで延々京都駅まで行くことにしました。

その間、ものすごい量のお客さんでお互いに話をすることもできず…道は込んでるし…。

…なんのために一緒に帰ってるんだか？？

 

結局京都駅でもう一度簡単にご挨拶させていただいただけとなりました。

まあ、お互いに受かってればまた大学院で会えますよね？

その時はほとぼりも冷めてるでしょうし、タクっても平気ですよね？

なぜだかお互いに合格を確信し、再会を誓うのでありました。