学者と実務家

土曜日は、日本管理会計学会が正雀の大学で開催されました。

普段はあまり興味もなく行くこともないのですが、記念講演が面白そうだったので思わず申し込んじゃいいました。

 

　初めて降り立つ駅です。

こんなことでもないと降りないよねえ。

降りる側を間違っていきなり迷子に…大学と付属高校は線路反対側？？

コンビニのおばちゃんに聞いて軌道修正です。

 

線路沿いにまっすぐ行って、一つ目の踏切を右にわたって、家一軒分行ったところを左に曲がったら大きな建物が見えてるから…

 

　一つ目の踏切はこれやね。

家一軒分超えたところを曲がると…　

あった～

おばちゃんの言うとおりでした。

　看板も出てます！

中に入るとひろ～い空間！　

一般事業会社なら、遊休資産ですか？と聞いてしまいそうです。

階段を降りたところに受付がありました。

　これまたひろ～い空間！

やっぱり、未来をしょってたつ大学生に豊かな心を持ってもらうためにはこれくらいの無駄に広い空間が必要なんでしょうかねえ。

 

　会場は立派なホール

さて、席取りもすんだし、ご飯でも食べましょうかね。

　いいとこ見っけ～

コンビニのおばちゃんありがとう！　

こんなきれいな場所で、コンビニ惣菜をむしゃむしゃ食べていてもいいのか？という疑問に3秒ほどかられながら、周りを全く気にしないおばちゃんでありました。

 

さて、定刻通り講演会が始まりました。

　大阪の大きな電気屋さんの最高経理責任者です。

この方に直接お会いするなんて、私のような末端でしか関与していない会計士には夢のような話であります。

時間通り50分でお話を終えられ、その後質疑応答に。

さすが管理重視の会社！　時間管理も完璧ですね！！

ここで、待ってましたとばかりに大学の先生たちが質問を繰り広げます。

その中の一人が聞きました。　

企業側として我々大学に期待する管理会計教育とはどういうものでしょうか？

それまではものすごく適切にテキパキと回答されていたのですが、

この質問には苦渋の表情です。

当たり障りなく回答されていますが、私なりに回答を解釈すると…

 

大学で学んだもんはあんまり実務では役に立たんからなあ～。

結局会社入ってから、うちの方針で教えさせていただきまっさ～。

 

まあ、学者と実務家との見解の相違みたいなもんでしょうかねえ。

 

さて、定刻通り1時間で終了した記念講演の後は、実務家と学者からの持ち時間

40分という研究発表会であります。

　わが社の経営管理手法を一生懸命説明する会社役員。

う～ん…

得意先の財政状態をモニタリングするとか、製品別損益管理するとか、ごくごく普通のことだと思うのですが…

あ、もしかしてごくごく普通のことを忘れてはならん！という戒めですか？

結局、15分超過で次の発表になりました。

　大型プロジェクトの管理についての研究発表。

ゼネコンの監査役であります。

う～ん…きっとこの人はもともとは技術か営業関係にいた人なんだろうなあ。

プレゼンはうまいし、業界の特殊性を分かりやすく話して聞き手を惹きつける話し方です。

でも、管理会計とはあんまり関係がないような…

この時点ですでに30分時間超過しています。

最後は学者による研究発表でありました。　

立て板に水で、ものすごく流暢にお話になる話術は素晴らしい！と思うのですが…

どこぞの政治家のように、何が言いたいのかさっぱり分からない…

色々な人の話を引用してはるのですが、先生の主張は一体どこに？？

　

途中モニターが切れてしまうというハプニングにも見舞われ、必死で直そうとする主催側の関係者。

システムも先生の話についていけなかったのかな？

大幅に時間超過の後、別の大学教授が質問します。

 

不況の管理会計ということですが、この不況とはどういう意味でしょう？

先生のお話は不況時ではなく、一般的に求められる管理のあり方ではないですか？

 

おお～！的を得た質問！！

 

いや～、私は経済学の専門ではないので不況の定義はよく分かりません！

正直言って、タイトルとして不況という言葉を入れたほうがキャッチ―かなあと思いました！

 

なんじゃそりゃ

学者の世界ってそんななんでもありなんかいや～ 

 

アホらしなったので討論会には出ずにとっとと帰ることにしました。

まあ、私としては改善事項としてこれを訴えたい！

　イマドキB4サイズって…

資料はぜひともA4サイズで統一していただきたいものですねえ。

 

若干日が傾いたとはいえ、まだまだ暑い夕刻…ふと見つけた看板…

　学校の中にマクドがあるんや～

しかも、その下の入試課の案内表示よりはるかにデカイし…

なんだか、色々と考えさせられた土曜の午後でありました。

コメント 5

ひょっとして「時間の無駄だった」ということでしょうか？
でもネタになったからOKかな？
広い空間を見て、すぐに「遊休資産」と考えるあたりがさすがです。（笑）
by Lionbass (2010-07-19 09:05) 

Lionbassさん、最初から面白くないと分かっていて座っているのは時間の無駄ですが、研究発表の内容は聞いてみないと分かりませんからねえ。でも、こんな発表でも学会で通用するんだ～と妙な自信につながりましたので、ある意味有意義だったのでは？（笑）？
最近不景気で、ラインを止めたら設備投資が滞っていたりしますので、使われていない空間を見るとつい…減損してください！
職業病です（笑）。
by 青沢東（QMY） (2010-07-19 10:49) 

＞学校の中にマクドがあるんや～
＞しかも、その下の入試課の案内表示よりはるかにデカイし

これが「学者と実務家」の違いを的確に示してますね。
きれいな帳簿をつけるより、銀行残高を増やす、または、借入金を減らす．．．簡単だと思いますが。発表時間が守れない人のプレゼンに内容は、聞いても仕方ないような気がします。

by 雀翁 (2010-07-19 13:00) 

雀翁さん、おっしゃる通り色々と能書きたれるのではなく、商売して儲けて回収するのが重要！でも、学者さんは色々とあるべき論をおっしゃってくださって…それなら、まずあんたが時間を守るべきちゃうか！！と思わず右手がグーになりそうでした。
by 青沢東（QMY） (2010-07-20 23:26) 

へろーめさん、ナイスありがとうございます！
by 青沢東（QMY） (2010-09-05 13:59)